格差や貧困の見方は色々な角度があると思いますが、そのうちの一つが以下の動画です。2012年のものなので少し前になりますが、当時から劇的に状況が改善しているわけではないでしょう。
http://www.3news.co.nz/tvshows/campbelllive/lunchbox-differences-in-decile-1-and-decile-10-schools-2012091016
8分のニュースですが、長いようであれば最初の3分半くらいまでのdecile 10とdecile 1のprimary schoolが比較されているところだけでも状況はおわかりいただけると思います。decileとは学区の裕福度を表す指標で10が最も裕福な地域、1が最も貧しい地域になります。
相続税や譲渡益課税がないので、個人的には「資産を持つ富裕層はますます裕福になり、持たざる人は頑張ってもなかなか暮らしが楽にならない」という構造的に格差が固定・拡大される傾向にある社会だと思います。一方で、最低時給が物価上昇に合わせて毎年きっちり更新されたり、市民・永住者の年金は現役時代のサラリーに関係なく一律同額だったり、公的教育や医療は無料だったりと、貧困層でも最低限の生活を保証する仕組みは日本より充実しているように感じます。