77ふーたさんの質問:
「ニュージーランドでは仕事上で年齢は関係ないですか?」
質問はタイトルのとおりです。
日本では、35歳以降の転職はとても厳しいです。ましてや違う分野への挑戦なら、ほとんど入り口にすら立つこと(職をえること)ができません。実力以上に年齢が重視されるからです。(もちろん飛び抜けた実績を持つ人は別)
ニュージーランドでは、就職・転職で年齢を考慮されることはないですか?
質問にもあるように、日本だと働く上で年齢ってものすごく気にされますね。実力以上に。
新卒なら素人でもOK、逆に40以上は不可みたいな。年齢で就ける職種、職位も制限されます。
日本では、求人票にだいたい何歳くらいまでとか記載されていて、職場ではとにかく年上の後輩とかは敬遠されますし、勤続年数で基本給が規定されていたりもします。
要するにタテの意識が異常に強い日本社会では、年齢が高い人間ほど扱いづらい、とされるのは御存知の通り。
では、ニュージーランドはどうでしょう?
移住する人って、30代以降が多いかと思いますが、日本のように35歳転職限界説なんてあると、たまったもんじゃありません。ただでさえ、移民の就職先は限定されるのに…
海外就職で年齢は関係あるのか気になるところです。
トラトラさんの回答:
年齢が考慮されることがないどころか、面接時に年齢を聞くこと自体タブーだし違法ですよ。日本の履歴書と違い、ニュージーランド、というか先進国であればどこもそうだと思いますが、CVに年齢や生年月日、既婚・未婚などの個人情報を記載するなんてことはあり得ません。あ、なぜか写真もありません。これは日本国内でも外資系など一部企業では徹底されているところもあります。
職種にもよりますが、スキルを問われる専門職であれば重視されるのはスキルレベルと経験です。どんなに歳をとっていても必要とされるスキルとマッチすれば採用されるときはされます。そういう意味では、違う分野への転職は年齢がいってるから厳しいのではなく、その分野の経験がないからという理由で厳しくなることは予想されますね。
一度働き始めてしまえば英語には敬語やタメ口といった概念がほとんど存在しないので、上下関係に気を遣うことも比較的少ないと思います。
これが、海外就職のいいところの1つです。
就職時に年齢を問うのはNG。
日本ではまず、仕事でもプライベートでも年齢を聞いて、年上年下で立ち位置を確認してから言葉遣いと態度を決めますね。社内でも取引先でも、相手が年上とわかると一気にやりづらくなります。
ニュージーランドでは、そんなことはありえません。「もう40だからSE無理だねー」とかなりませんし、先輩だから頼みづらい…、とか無意味なストレスを感じることもないです。
そもそも職場の同僚の歳を知りませんし、あまり普段の会話の中で尋ねることもしません。年齢でなにかを判断することもないからあまり興味がないし、聞いても忘れています。それに、年上とわかったところで、”You”は”You”ですから丁寧語も喋れません。
ということで、年齢は全く関係ないのです。
ただし、年齢が問われない分、実力はしっかり問われます。
追記:
そういえば、余談ですが、早くに離婚したお母さん(50代)が息子の留学についてきて、息子がガールフレンド作るより早く、自分が現地人のパートナーを見つけて再婚してしまったという話もありました。
結婚も就職も年齢より実力勝負の世界です。
婚期、転職期を逃した方、海外で勝負なんていかがでしょ?