ニュージーランドの働き方 -コントラクト(雇用契約書)って重要?ー

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前回、給与交渉の話をしましたが、その流れで今回はコントラクト(契約書)について書いてみたいと思います。

ニュージーランドはじめ欧米の先進諸国は契約社会です。全てはコントラクト(契約書)ありき。双方がコントラクトに合意した上で、はじめて物事が進みます。

労働に関しても、コントラクトに記載されている条件(タイトル、給与など)にしたがって仕事が割り振られ、与えられた職務にしたがって働きます。つまり、仕事が始まる前に「どのくらいの期間、この仕事内容でいくらで働く」かが明確になります。とても重要な書類です。

採用プロセスも以下の通りですので、

面接合格 → 雇用主がコントラクト(契約書)提示 → 労働者がサイン → 勤務開始

例えば、コントラクトを持ち帰って労働条件を吟味してから後日辞退も可能です。


契約社会ではコントラクトに忠実なので、より「仕事=ビジネス」の意識が高くなります。

これは、前回の「給与交渉」といった面にも現れます。ビジネスなんだから「カネの話もして当然」という感覚につながります。

自分の仕事が終われば家に帰るし、毎年1ヶ月ホリデー(休暇)もとります。また、よりよい条件の仕事があれば職場を変えてキャリアップしていきます。ドライといえば聞こえは悪いですが、はっきりしていて気持ちいいです。

ここら辺は、日本人がかなり違和感を覚えるところかと思います。

日本も契約社会といえば契約社会ですし、何をするにも契約書を交わします。雇用契約も同じなのですが、日本の場合はとにかく「うやむや」にされがち。雇用契約書もほとんど儀式的な事務作業ですよね。

先ほどの採用時の順番も違って、

面接合格 → 勤務開始 → 雇用主が契約書配布 → 労働者がその場でサイン

ですので、契約書は勤務開始後に「これサインしといてー」って。今更NOって言えないし…みたいな。給与についても、求人票に書いてあるのでだいたいわかりますが、たいてい交渉の余地はないですね。(余地が無いというより、したら無礼者みたいな空気。)

そのうち、労働条件や仕事内容もうやむやになっていきます。

周りが頑張ってるから自分だけ休めなかったり、
上司がまだいるから先に帰れなかったり、
1人のスーパーマンが、あらゆる仕事を背負って消耗していたり。

受け入れる労働者と、つけこむ雇用主。これがブラック企業を高確率で生み出す原因でしょうね。雇用契約書なんて意味なしです。

こういうのは、ニュージーランドで働く場合は考える必要は無いです(普通の現地企業なら)。仕事はコントラクトが全て、でいいのです。

ということで、ニュージーランドで働く場合、コントラクトはとても大事な書類ですのでしっかり目を通してください。逆に、コントラクトを提示しないような雇用者は気をつけて下さい。

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